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歯科口腔外科

霞ヶ浦医療センター歯科口腔外科は、平成19年1月に新設され現在ではこの地域の多くの方々に存在を知っていただき、受診して頂けるようになりました。口の中の健康は、それぞれの方々がお近くにかかりつけの歯科医を持って、定期的に健診を受け予防と早期治療を心掛けることにより保たれます。当科は、近隣で開業されている歯科医の先生方と緊密に連携して、みなさまの口の中の健康を口腔外科という専門的な立場でサポートさせて頂いております。そのような事情もあり当院を受診される患者様の約3分の2が紹介による受診で、令和4年度の紹介患者数は1,700人以上にまで増え、この分野での地域の中核施設としての評価を頂けるようになりました。平成26年には茨城県内では数少ない日本口腔外科学会の研修施設の認定も得ることができました。抜歯などの比較的簡単な処置からより高度な技術と専門知識が必要な悪性腫瘍の治療に至るまで、口の中やその周辺のあらゆることをこの分野の専門知識と技術を持ったスタッフが丁寧に対応致します。もちろん紹介状をお持ちでない方も診察させて頂きますので、もし以下に示すような症状がございましたらお気軽に受診して頂ければと思います。

担当医師

吉田 俊一
歯科口腔外科部長

 資格

  日本口腔外科学会専門医・指導医
  日本がん認定医機構 認定医(歯科口腔外科)
  慶応大学付属病院歯科口腔外科 客員講師
  東京歯科大学口腔外科学講座 非常勤講師
  がん・感染症センター都立駒込病院歯科口腔外科非常勤医員
  日本口腔外科学会代議員
  日本有病者歯科医療学会評議員
  歯学博士

 専門分野

  口腔外科一般、口腔悪性腫瘍


荒木 大輔

 資格

  日本口腔外科学会専門医

 専門分野

  口腔外科一般


日浅 香保

 資格

  日本口腔外科認定医

 専門分野

  口腔外科一般

外来担当表

診療内容

まず、「歯科口腔外科ってなにするところ?」と思われる方もいると思いますのでご説明いたします。簡単に言えば、口の中とその周囲に発生するあらゆる病気を診るところとなりますが、具体的な病名や症状を示しますので何か心配なことがありましたらご相談ください。ただ、原則として虫歯や歯周炎の治療、入れ歯をいれるなど一般歯科診療は行っておりませんのでご了承ください。
 

抜歯や口腔内やその周囲の小手術

一般の歯科医院では対応が困難な外科処置などを行ないます。具体的には、親知らずや治療ができない歯の抜歯、その他の口腔内やその周囲の外科処置などです。特に多い埋伏した親知らずの抜歯に関しては、手際よい処置を心掛けており、ほとんどの場合15分程度の短時間で終了させるようにしております。
 

歯や歯肉などが原因の感染症

虫歯や歯周炎が原因で歯肉はもとより、顎や頬部、時には頚部まで大きく腫れることがあります。腫れの程度によっては、入院下での処置が必要になることもあります。
 

口の中や周辺にできる腫瘍

口の中やその周囲には、癌や良性の腫瘍ができることがあります。口の中にできていつまでも消えない白斑やアフタ、潰瘍などは要注意ですので早期に専門医の受診をお願いいたします。当科では、舌癌や歯肉癌など口腔癌の治療には特に力を入れており、経験豊かな専門スタッフが治療にあたっております。
 

のう胞(顎の骨や口腔内の粘膜などにできるふくろ状のできもの)

虫歯が原因でできることが多いのですが、それ以外のいろいろな原因でできることもあります。感染して膿がでたり、大きくなると下口唇の知覚が麻痺することもあります。特に症状もなく歯科治療でレントゲンを撮った時に偶然に見つかることもあります。通常は、手術での摘出が必要になります。
 

歯牙の脱臼、顎の骨折、口腔内外の裂傷

歯が脱臼してとれてしまったときは、早期であればもとにもどせることもあります。とれてしまった歯は、牛乳に入れてお持ちください。また、顎の骨折は咬み合わせを考えた治療が必要です。
 

顎関節症

口を開けたり閉めたりするときにあごがカクカクと音がしたり、口を開いたときに痛む、口が開きづらいなどの症状があります。耳の痛みと間違いやすく耳鼻科を受診することも多いようです。
 

口腔内や顔面の痛み

口の中や顔面に虫歯以外でもさまざまな痛みが生じることがあります。見た目上の原因がないのに舌が痛む舌痛症や神経痛の一種の三叉神経痛などが多いのですが、それ以外にもいろいろな原因で痛みが生じることがあります。
 

あごの変形やかみ合わせの治療

一般的な歯科矯正治療は、行っておりません。ご相談は致しますが治療をする場合は矯正の専門医をご紹介致します。また、あごの変形や歯の咬み合わせを手術で直すことがあります。矯正歯科の専門医と連携し手術を当科で担当するように致します。
 

インプラント治療

ご自分の歯を失った場合、通常は入れ歯を入れることになりますが、そのほかに顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込んで咬めるようにするインプラント治療という方法があります。入れ歯と比べて違和感が少なく、よく咬めるなどの利点がありますが、骨の厚みがなかったりする場合は対応が難しくなります。原則として、かかりつけ歯科医院の紹介の方のみに実施しております。