乳腺甲状腺外科このページを印刷する - 乳腺甲状腺外科

乳腺・甲状腺疾患に対する診療を行っております。

乳腺領域については日本乳癌学会認定の乳腺専門医が常勤1名及び筑波大派遣の非常勤外来医師2名の体制で関わっており、手術・薬物治療ともに筑波大学附属病院や県内の乳癌診療専門施設での勤務経験を生かした専門性の高い診療を行っております。当院形成外科専門医と連携の上で乳房再建にも対応しています。

甲状腺疾患については、甲状腺腫瘍・バセドウ病・副甲状腺腫瘍に対する手術の他、抗甲状腺薬やバセドウ病の放射性ヨード内用療法といった薬物治療も対応しております。
状況に応じて筑波大学附属病院乳腺甲状腺内分泌外科と連携しながら、患者さんにとって最善の診療を一緒に考えていきます。

また、乳がん検診外来を開設しており、しこりなどの自覚症状がない方にはこちらの外来でマンモグラフィ・超音波を用いた検診を行っております。
読影には日本乳がん検診精度管理中央機構認定の読影医師が携わっており、比較読影により不要な侵襲検査を避けるように心がけています。

担当医師

田地 佳那 乳腺甲状腺外科長

 資格

  外科専門医
  日本乳癌学会 乳腺専門医
  日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィ読影認定医師
  日本乳がん検診精度管理中央機構 乳がん検診超音波検査実施・判定医師
  医学博士

 専門分野

  乳腺疾患、甲状腺疾患
 

八代 享  非常勤医師

 資格

  外科専門医・指導医
  乳腺専門医
  日本甲状腺外科学会専門医
  日本内分泌外科学会専門医

 専門分野

  内分泌外科
 

岡﨑 舞  非常勤医師

 資格

  外科専門医
  日本乳癌学会乳腺専門医
  日本乳癌学会乳腺認定医
  日本乳癌検診学会マンモグラフィー読影医
  日本内分泌外科学会内分泌外科専門医
  医学博士

 専門分野

  乳腺外科、内分泌外科
 

濱岡 武  非常勤医師

 専門分野

  乳腺外科、内分泌外科
 

外来担当表

乳腺・甲状腺疾患

乳腺の病気には、女性で最も罹患率の多い悪性腫瘍である乳癌の他、赤みや痛みを伴う乳腺炎、嚢胞や線維腺腫といった良性病変が存在します。当院乳腺内分泌外来では、腫瘤や皮膚の赤み・引き連れといった症状のある方及び乳癌検診要精査となった方を対象に精査外来を行っております。乳がん検診外来とも連携し、当院で検査歴のある方については比較読影を行うことでより正確な診断に努めてまいります。手術や薬物療法などの治療は当院で行う他、筑波大学附属病院など近隣医療機関と連携し患者さんにとって最善の方針を提案いたします。
 

(1)乳癌

乳癌は50歳前後をピークに好発する悪性腫瘍ですが、30歳代から発症が見られるようになり、高齢者においても罹患率はやや低下するもののみとめられる疾患です。特徴的な症状には大豆のように触れる腫瘤や皮膚のえくぼのような引き連れといったことがありますが、近年の乳癌検診の広まりに伴い、非触知乳癌が診断されるようになってまいりました。乳癌の画像診断としてはマンモグラフィ及び乳房超音波検査が必要です。組織診断の結果乳癌の診断がついた際には、さらに乳房MRI検査を用いて乳房部分切除または乳房全切除(ご希望があれば形成外科と連携し乳房再建)の術式適応について検討します。悪性度の高い乳癌や進行しているケースの場合にはしばしば手術よりも薬物治療が優先され、またその薬物の組み合わせも様々です。患者さんにご自身の病気についてよく知っていただき、より良い治療選択を行えるように共に考えていく診療を心がけています。
 

(2)乳腺症、乳腺炎、嚢胞や線維腺腫などの良性病変

良性の病変であっても、自覚症状としてしこりを触れることがあります。しこりを自覚される際は触診所見のみで良悪性の鑑別は難しいため、ぜひ当外来にご相談いただきたいと思います。画像検査及び必要時には針生検などの組織診断で判断を行なってまいります。陥没乳頭が生まれつき認められる方は、そうでない方と比較し乳輪下膿瘍という細菌感染を起こすリスクが高いです。一般的な症状として乳房の発赤や熱感、強い疼痛を生じます。この場合には切開排膿を行なったり抗生剤治療を行いますが、一度発症した後は治癒までに時間がかかることが多く、根気強い治療が必要です。 一方女性全体の約3分の1は生涯のうちに乳房痛を自覚すると言われており、乳房痛と乳癌の関連は明らかではありません。これらを全て保険診療外来で対応いたしますと、治療を要する患者さんの対応に遅れを生じかねないことから、乳房痛のみの症状の際には、当院乳がん検診外来受診にご協力下さい(どちらを受診するべきか迷われる際には、予約取得時にご相談ください)。

甲状腺・副甲状腺疾患

頚部には体の新陳代謝を司るホルモンを分泌する甲状腺及び血中カルシウム濃度を調節する副甲状腺が存在します。これらの臓器に内科的治療抵抗性の機能異常を伴う病変が生じた場合や腫瘍が認められた場合、手術適応となることがあります(当院又は筑波大学附属病院での手術を検討します)。

乳がん検診外来

乳がん検診外来を予約制で実施しております。
詳細は乳がん検診外来ページをご覧ください。