リハビリテーション科このページを印刷する - リハビリテーション科

リハビリテーション科スタッフ構成

リハビリテーション科医長(整形外科兼任)
理学療法士長:1名
運動療法主任:1名(心臓リハビリテーション指導士)
理学療法士:7名(内、心臓リハビリテーション指導士2名)
作業療法主任:1名
作業療法士:2名
言語聴覚士:1名(日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
        特別支援学校自立活動教諭一種免許状 言語障害教育)
 

主な対象疾患(2019年度)

整形外科(骨折、筋・腱の断裂・損傷、人工関節置換術後・スポーツ傷害など):42%
循環器内科(心不全・狭心症・心筋梗塞・下肢閉塞性動脈硬化症など):21%
呼吸器内科(肺炎、肺癌、COPDなど):17%
消化器外科(大腸癌・胃癌術後など):7%
脳神経内科(脳梗塞など):5%
産婦人科(子宮癌などの術後):3%
消化器内科(癌による廃用症候群など):2%
他3%
 

理学療法

 当院では整形外科を中心に発症後や術後の早期から介入しています。医師の指示のもと全身状態を確認しながら出来るだけ早い離床を進め、起きる、座る、立つ、歩くなどの基本の動作の獲得に向け実施しています。また呼吸器疾患や脳血管疾患、サルコペニアやフレイル、癌など幅広い疾患に対しても同様に理学療法を進めています。リンパ浮腫や尿失禁など女性特有な疾患に対しても、女性セラピストが対応し治療の一翼を担っています。





※心大血管疾患リハビリテーション
平成24年12月に心大血管リハビリテーションIを取得しました。入院中の急性期から開始し、退院後も外来通院で急性心筋梗塞や狭心症、心不全、閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)などさまざまな心血管疾患に対し、積極的に二次予防を進めています。医師、看護師、理学療法士だけではなく、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師も介入しカンファレンスを行うなど、多職種によるチーム医療を提供し、包括的心臓リハビリテーションを実施しています。

作業療法

 当院では主に整形外科、呼吸器科、婦人科、外科(乳腺)、がん患者さんのリハビリテーションを行なっています。中でも腱板断裂や肩関節周囲炎、上肢の骨折の整形疾患の周術期における介入が多く占めています。その為、定期的に肩に関するカンファレンスを実施し、入院中から退院後の外来リハビリテーションにおける経過報告を行なっています。また、婦人科がん・乳がん術後の離床訓練やリンパ浮腫に対する日常生活指導やセルフケア指導も実施しています。



言語聴覚療法

 人はことばによって気持ちや考えを伝え合うことで経験や知識などを共有しています。ことばによるコミュニケーションは言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係していますが、病気や発達上の問題などで機能が損なわれることがあります。
 言語聴覚療法ではことばによるコミュニケーションの問題(脳卒中後の失語症、聴覚障害、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害など)に対して、専門的に対応しております。
 また上手に噛めない、上手く飲み込めないなどの悩み(摂食嚥下の問題)にも多職種連携の下で取り組んでおり、必要に応じて内視鏡による飲み込みの検査も行っております。

学術活動

2022年度 学会発表

第18回 茨城心大血管リハビリテーション・運動整理研究会
 →演題登録予定

第28回 日本心臓リハビリテーション学術集会(2022年6月11日・12日)
 →3演題登録済み

第76回 国立病院総合医学会
 →数演題登録予定

2022年度 外部講習・学会発表

第26回 日本心不全学会学術集会
斉藤 雅哉『心不全入院患者の退院時の腎機能と身体機能低下が再入院に及ぼす影響の検証』

第76回 国立病院総合医学会
斉藤 雅哉『CO2ナルコーシスにより人工呼吸器管理となった症例に対するリハビリテーション介入の経験』
岩田 直人『外来心臓リハビリテーション継続による骨格筋指数変化と呼気終末二酸化炭素分圧の関係性について』

第28回 日本心臓リハビリテーション学術集会
斉藤 雅哉『有酸素運動継続による心肺運動負荷試験の結果と骨格筋指数の関係性について』
公文 信吾『当院の外来心臓リハビリテーション参加率向上への取り組み~急性期からの患者教育~』

第18回 茨城心大血管リハビリテーション・運動整理研究会
斉藤 雅哉『心不全入院患者の腎機能障害の重症度分類と身体機能の関係』

第13回 日本腎臓リハビリテーション学会学術集会
斉藤 雅哉
シンポジスト『病診連携による心臓リハビリテーション施設を活用した腎臓リハビリテーションのあり方』

第23回 日本言語聴覚学会
鈴木 悠史『下顎骨区域切除プレート再建術に再手術に至った骨吸収抑制薬関連下顎骨壊死の1例』

2021年度 外部講習・学会発表

第17回 茨城心大血管リハビリテーション・運動整理研究会
公文 信吾『コロナ禍における当院の心臓リハビリテーションの現状と課題』

第27回 日本心臓リハビリテーション学術集会
岩田 直人『骨格筋指数と身体機能が改善できた高齢心不全患者の経験』
斉藤 雅哉『COPDに合併した肺動脈性肺高血圧症例に対する理学療法の経験』

第75回 国立病院総合医学会
三関 和亮『胸髄症にてTH10-L1の椎弓切除術後股関節内旋位での起立練習を反復し介助量軽減に至った症例』
鈴木 悠史『心因性失声症を発症した症例の指導と経過』

第11回 日本リハビリテーション栄養学会学術集会
福田 麻理菜『受傷前自立歩行していた大腿骨近位部骨折患者が退院時に自立歩行不可能となる特徴』
松山 寛貴『入院時サルコペニアを有する大腿骨近位部骨折患者が退院時に補助具でも歩行できた患者の特徴』
一色 晃平『当院の入院時に低栄養を有する大腿骨近位部骨折患者の特徴』

第12回 日本腎臓リハビリテーション学会
斉藤 雅哉『長期外来リハビリテーションにより腎機能を悪化させず運動耐容能が改善した症例』

2021年度 臨床研究内容

『呼吸器疾患患者のサルコペニア有病率と運動機能に関する検証』
『外来心臓リハビリテーションの継続や脱落に影響を与える因子を検討する後方視的観察研究』

2019年度

第16回 茨城心臓・大血管リハビリテーション・運動生理学研究会 水戸
『アスピリン喘息合併でPCI未実施の狭心症患者の心臓リハビリテーションの経験』

第9回 日本リハビリテーション栄養学会学術集会
『大腸癌患者の術後離床時期を予測するツールの試み』
『地域包括ケア病棟退院後1年以内に再入院した患者の初日入院時の身体機能と栄養状態の調査』

第35回 日本臨床栄養代謝学会学術集会
『筋量の指標として母指内転筋は有用か』
『重症のサルコペニアを発症した直腸癌患者における術後リハビリテーションの経過報告』

第73回 国立病院総合医学会 名古屋
『自宅退院出来なかった地域包括ケア病棟患者の転入時における特徴』
『地域包括ケア病棟に転入してきたサルコペニアを有する患者への急性期における特徴』

2018年度

原著論文(心臓リハビリテーション 2018:24.122-129)
『心不全患者における栄養不良の程度が心臓リハビリテーションの効果に与える影響』

第15回 茨城心臓・大血管リハビリテーション・運動生理学研究会 つくば
『心不全患者における栄養不良の程度が心臓リハビリテーションの効果に与える影響』

第5回 日本サルコペニア・フレイル学会 東京
『フレイルを合併した超高齢入院心不全患者に対する心臓リハビリテーションの効果の検討』
『大腿骨近位部骨折患者における短期予後予測因子としての握力の有用性』

第72回 国立病院総合医学会 神戸
『人工膝関節置換術後のリハビリテーションにおける取り組みと今後の展望』
『手術目的の消化器外科患者におけるサルコペニアに着目した新たな取り組み』
『地域包括ケア病棟における高齢下肢骨折患者の栄養状況とリハビリテーションの現状』
『地域包括ケア病棟入院中に認知機能の改善がみられた患者の特徴』

日本心臓リハビリテーション学会 第3回 関東甲信越支部地方会 東京
『自宅での身体活動量は中強度運動時間が運動耐容能に関連する』

第8回日本リハビリテーション栄養学会学術集会
『地域包括ケア病棟における入院患者の栄養状態とサルコペニア及びリハビリテーションの実態調査』

第6回 日本運動器理学療法学科 福岡
『大腿骨近位部骨折患者における歩行自立獲得時期と低栄養・サルコペニアの関連』

第34回 日本静脈経腸栄養学会
『大腸癌患者の術後食欲に影響を与える因子の検討』
『大腸癌患者のイレウスに影響を与える因子の検討』
 

2017年度

第14回 茨城心大血管リハビリテーション・運動生理研究会 水戸
『心臓リハビリテーションにより運動耐容能が正常または改善した虚血性心疾患患者では腎機能の改善ももたらす』

第23回 日本心臓リハビリテーション学会 岐阜
『心不全入院患者における入退院時の栄養評価とリハビリテーションの効果との関連~CONUTスコアを用いて~』
『運動療法により運動耐容能が正常または改善した虚血性心疾患患者では腎機能の改善をもたらす』

第2回 日本心臓リハビリテーション学会 関東地方会 松本
『外来心臓リハビリテーション患者の在宅運動アドヒアランスが不良の患者の特徴~3軸加速度計を用いて~』

第36回 関東甲信越ブロック理学療法士学会 長野
『大腿骨頸部骨折患者における栄養状態が歩行獲得時期に与える影響 ~CONUTスコアを用いて~』

第7回 日本リハビリテーション栄養学会学術集会
『大腿骨頸部骨折患者における栄養状態が歩行獲得時期に与える影響 ~CONUTスコアを用いて~』
 

2023年4月現在