院長からのご挨拶このページを印刷する - 院長からのご挨拶

鈴木院長
 霞ヶ浦医療センターのホームページへアクセスしていただきましてありがとうございます。平成25年4月より西田正人前院長の後任として新院長を拝名いたしました鈴木祥司でございます。この場をお借りして新任のご挨拶とともに、当院の紹介をさせていただきます。
当院は土浦市の中心部と霞ヶ浦を見下ろす高台にあり、3万6千坪の広大な敷地の中で森林に囲まれた緑豊かな病院です。昭和16年創立の霞ヶ浦海軍病院を前身とし、昭和20年に国立霞ヶ浦病院として発足、平成16年より独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センターとなりました。当院のロゴマークは、霞ヶ浦湖面を渡る風を受けて進む勇壮な帆引き船です。
当院は25の標榜診療科からなる6病棟250床の中規模病院です。診療科の特徴は、内科領域では消化器、呼吸器、循環器疾患の入院が多く、総合診療科や代謝内分泌科も担当しています。循環器内科は心不全や虚血性心疾患の診断と治療の他、回復期心臓リハビリテーションを行います。呼吸器内科は気管支鏡検査やがん治療の他、禁煙外来や睡眠時無呼吸外来も担当します。消化器科は肝疾患の治療の他、消化管系疾患では内科と外科で難易度の高い内視鏡治療手術を行っています。外科領域では消化管系疾患の手術実績が豊富な上に、甲状腺など内分泌疾患の外科手術もおこなっています。整形外科は平成24年度に診療を再開し、着実に手術実績を伸ばしています。婦人科領域では子宮がん、子宮内膜症や子宮腺筋症などの疾患が多く、高度先進医療を取得している“高周波切除器を用いた子宮腺筋症核出術”では世界各国からの訪問があります。小児科は産婦人科とタイアップしてきめ細かな診療をおこなっています。歯科口腔外科は救急患者さんや難易度の高い手術も受け入れて地域の信頼を得ています。泌尿器科は外来の患者数が多く、眼科は手術で優れた実績を有しています。耳鼻科は漢方薬治療にも興味を持っています。皮膚科はアトピー性疾患を得意としています。
平成24年4月には当院に筑波大学附属病院土浦市地域臨床教育ステーションが開設され、3年後にステーションからセンターに格上げされました。それに伴い、筑波大学から教授3名と講師1名が派遣されており、当院での診療および教育と研究に携わっております。医師臨床研修については基幹型の他、協力型臨床研修指定病院として筑波大学や近隣の病院から臨床研修医を受け入れて教育研修に力を入れています。看護実習も積極的に受け入れて、看護師および看護学生の教育に熱心に取り組んでいます。 当院の建物は古くは昭和40年代に建設されたものですが、平成25年春には新たに病棟改修を行い、患者さんが少しでも快適に入院生活を送っていただけるようにいたします。今後は新病棟の建設に向けて整備計画をしていきます。平成24年度中には院内の大型医療機器整備を行い、64列CT、MRI、血管撮影装置、核医学ガンマカメラ、放射線治療リニアックの他、超音波診断装置や心肺運動負荷測定器などが更新されて高度医療をサポートしています。平成24年度からの整形外科診療の再開に伴いリハビリテーション科を新設するとともに、従来の婦人科疾患術後のリンパ浮腫治療の他、呼吸器疾患や循環器疾患患者さんの社会復帰のための多職種介入リハビリテーションなども進めていきます。平成28年には1個病棟を地域包括ケアセンターとして開棟し、患者さんの在宅・介護施設復帰に向けた支援にさらに力を入れています。
女性の患者さんや職員にもやさしく、きめ細かな配慮ある病院であるとともに、今後は総合力をもった中核病院を目指していきます。